第33回
焼津市
焼津市は、静岡県のほぼ中央に位置し、北には富士山、東には駿河湾を望む自然環境や温暖な気候に恵まれたまちです。
本市は、遠洋漁業の基地としてかつお・まぐろ等が水揚げされる焼津地区、さば・あじの水揚げを主とした沿岸沖合漁業が盛んに行われる小川地区の2つを総称した焼津漁港、シラス・サクラエビが水揚げされる大井川港(港湾)を有し、古くから「水産都市」として知られています。
また、焼津漁港は関東圏と中京・関西圏の中央に位置するという立地条件の良さや港内の静穏度が高いこと等により、令和3年は、水揚げ金額全国1位、水揚げ量全国3位を誇ります。
焼津漁港を盛り上げている取り組みとして2つ紹介します。
1つ目は、昭和35年に建てられた漁具倉庫を改修し、働く人が仕事と休暇を兼ねた時間を過ごせる「ワーケーション」施設を整備していることです。
改修する倉庫は、焼津漁港に面した焼津市中港にある鉄筋コンクリート二階建てで、敷地内に2棟あり、延べ床面積は合計約1,900㎡あります。
所有は焼津漁協で、元々は漁網やブイなどを保管していました。
内部はメゾネットタイプのアパートのような作りで、うち階段で2階に上がれます。合わせて54戸あり、1戸あたりの延べ床面積は約35㎡あります。
水産都市として知られる焼津の風情を生かし、首都圏などの人たちを呼び込みたいと考えています。
令和3年9月に着工し、令和5年4月にオープンする予定です。
2つ目は、1年を通じて「焼津の食」を楽しんでいただく、グルメイベントとして「焼津ぐるめぐり」を開催しています。「鮪めぐり」「鰹三昧」「桜えびめぐり」等、毎年季節に応じたイベントを企画しています。
今回は、その中でも人気がある「鮪めぐり」について紹介します。「鮪めぐり」の主役は「天然焼津ミナミマグロ」です。
「天然焼津ミナミマグロ」は、南半球の低水温海域を回遊し、国際的資源管理に基づく漁獲規制を受ける中、資源にやさしい「はえなわ漁法」により漁獲され、熟練した船上処理を施してマイナス60℃以下の超低温で急速冷凍した、焼津魚市場が取り扱う天然のミナミマグロのことです。
「鮪めぐり」では、市内の飲食・物販店で料理人自慢のおすすめメニューや開催期間限定メニューを味わうことができ、期間中に各店舗をめぐるスタンプラリー、フォトコンテストなどに参加すると豪華特典があり、大勢の方が参加しています。
新しい取り組みを続けている「水産都市焼津」へ、ぜひお越しください。