漁村地域の住民にとって、漁港及び漁港区域内の海岸の防災・減災や災害からの早期復旧は、安全な暮らしや経済社会活動を守るために重要かつ喫緊の課題です。また、漁港と漁港海岸は、都市住民に憩いの場や優れた自然景観などを提供するとともに、多様な生物の生息場となるなど、様々な機能を有しています。
本会は、漁港海岸事業及び漁港関係災害復旧事業の推進により、防災減災対策を着実に実施するとともに、海岸環境の向上による公共の福祉の増進に寄与するため、(公社)全国漁港漁場協会及び都道府県漁港漁場協会等の関係団体と連携し、事業に対する一般の方々の理解を深めていただくための活動等を行っています。
具体的には、毎年、全国海岸事業促進連合協議会(構成員:全国漁港海岸防災協会、全国農地海岸保全協会、港湾海岸防災協議会及び社団法人全国海岸協会)の主催による「海岸シンポジウム」を開催し、海岸の果たす多様な役割、社会基盤、産業活動や生活と一体となった総合的な防災・減災のあり方等について啓発するとともに、機関誌「はまべ交信」を年1回発行し、漁港海岸行政の動向、漁港海岸事業に係る技術的な知見、防災・減災対策等に関する情報の啓発普及に努めています。
また、漁港漁場漁村海岸写真コンクールを(公社)全国漁港漁場協会と共催で開催するともに、(公社)全国漁港漁場協会が開催する、全国漁港漁場大会、日韓漁港漁場漁村技術交流会議、漁村女性セミナーに協賛しています。