特三の漁港から

第5回

枕崎市

枕崎市は、鹿児島県薩摩半島の最南端に位置し、南は広大な東シナ海に臨む景勝の地にあり、古来から「カツオ」の町として、かつお一本釣り漁業とともにかつお節製造業の盛んな町です。

枕崎漁港は、昭和44年3月に特定第三種漁港の指定を受け、逐次整備され、伝統の遠洋カツオ一本釣り漁業を中心に「カツオのまち枕崎」の発展の基盤となってきました。平成11年7月には開港、無線検疫港の指定を受け、漁港単独では全国で初めての貿易港となり輸入カツオの水揚げも増大してきました。
枕崎漁港は、最深岸壁が-8mであるので、最大吃水が8mを超える760t型の大型海外まき網船は、満潮時に入港するなど制限があることから、-9m岸壁の整備や、衛生管理の整った荷捌所を整備するための調査検討を実施しているところであります。

枕崎漁港の風景

枕崎漁港の風景

「本場の本物」に指定され、「枕崎かつお節」の地域団体商標登録された日本一の鰹節の生産地を支える加工用原魚供給基地としての重要な役割を果たすとともに、最南端の特三漁港として、南の水産物流通加工拠点港として発展していくことを目指しております。

水揚げの様子

水揚げの様子

イベントでは、毎年8月の第一土日に枕崎漁港一帯で、1日目の地元船団パレードをスタートに2日目の三尺玉花火を締めとする、県内有数の産業観光祭り「さつま黒潮きばらん海枕崎港まつり」が盛大に開催され、市民はもとより県内外の大人から子供まで楽しんでいます。