特三の漁港から

第8回

長崎市

長崎市は、九州の西端、長崎県の南部に位置し、長崎半島から西彼杵半島の一部を占める広範な地域で、周囲は、東・西・南側で海に面し、五島灘、橘湾、大村湾が広がっており、海岸地形は複雑で、海岸線の総延長は長崎県の7.5%の316Kmに及んでいます。
長崎市の漁業は、五島灘、橘湾及び大村湾を主漁場とする沿岸漁業と東シナ海・黄海を主漁場とする遠洋漁業が営まれ、四季折々の魚介類が漁獲され、主要魚種としては、カツオ、マアジ、サバ、ブリ及びアマダイ等があります。

長崎漁港は、長崎地区と三重地区があり、三重地区は、五島灘に面した西彼杵半島の中央に位置しており、長崎市の中心部から約15Kmの距離にあります。

長崎漁港 三重地区

長崎漁港 三重地区

昭和40年代に入り、利用漁船と陸揚げ量の増加とともに、漁船の大型化が進み、係留岸壁の水深不足、停泊地面積の不足、背後用地確保の困難性などの問題が生じたことから、昭和48年に長崎漁港の分区として三重地区を新たに指定し、平成元年に開港し、陸揚げ準備機能の大半が長崎港から移転しました。
長崎魚市場の平成22年の取扱高は、124,081トンであり、全国主要産地水揚高は、数量では全国第4位、金額で全国第3位です。

平成23年度より、長崎魚市の国際競争力の強化及び安全・安心な水産物の安定供給と老朽化対策を進めるため、長崎県により高度衛生化施設準備を進めることとしています。