第10回
銚子市
銚子市は、関東平野の最東端で太平洋に面した、黒潮と親潮のぶつかる好漁場に位置し、漁業のまちとして古くから栄えてきました。
銚子漁港は、全国屈指の水揚げを誇り、平成23年にも水揚量日本一を記録しました。大規模な漁港施設だけでなく、全国トップクラスの冷凍冷蔵能力や流通・加工機能が、この水揚げを支えています。
魚種別でも、イワシ、サバが水揚量日本一、生マグロの水揚げも全国有数であり、季節ごとに「いわしまつり」、「さばまつり」、「生まぐろまつり」が開催され、市内料理店が工夫を凝らした料理を提供しています。
また、徹底した資源管理のもと、丁寧に釣り上げられるキンメダイは、「銚子つりきんめ」という名称で千葉ブランド水産物第1号に認定され、首都圏の料亭などで高い評価を得るとともに、市民や観光客に人気を博しています。
銚子漁港では現在、高度衛生管理型漁港への転換を図る整備計画の策定が進められており、安全・安心な水産物を供給する、新たな銚子漁港の誕生が期待されています。