特三の漁港から

第17回

石巻市

石巻市は宮城県北東部に位置し、平成17年4月1日に石巻地域1市6町が合併し、現在の石巻市が誕生しました。
古くから江戸廻米などの海運・舟運基地として大変な賑わいを見せ、伊達藩の統治下には、「奥州最大の米の集積港」として、全国的に知られた交易都市でした。
明治時代からは漁業のまちとして、昭和の時代になっても石巻工業港の開港で工業都市として発展を遂げてきました。

近年は、平成元年に石巻専修大学が開学するとともに、三陸縦貫自動車道の延伸、石巻港の整備などを行い、さらに中心市街地では漫画を活かした街づくりが進められ、石ノ森漫画館やマンガロードのモニュメントなどで多くの観光客に楽しんでいただいています。
平成23年3月11日の東日本大震災により、甚大な被害をうけましたが、多くの方々のご支援をいただき、新しいまちづくりの整備を進めています。

石巻魚市場全景(平成26年6月23日撮影)

石巻魚市場全景(平成26年6月23日撮影)

現在、石巻震災復興基本計画「東日本大震災からの復興~最大の被災都市から世界の復興モデル都市石巻を目指して~」に基づき、重要な経済基盤である水産業の真の復興・飛躍のための復旧整備を行っています。

「新石巻魚市場」は、国内のみならず海外への輸出も視野に入れた漁獲物の付加価値向上を実現する「高度衛生管理型施設」となります。平成26年8月に一部供用開始し、平成27年6月末完成予定で進めています。

全国有数の水揚げを誇る石巻漁港。その港に面した石巻魚市場で開催されるのが、毎年10月恒例の「いしのまき大漁まつり」。
東日本大震災の影響で、平成23年は開催できませんでしたが、平成24・25年には会場を変更して開催しました。平成26年は施設の供用開始にあわせて「新石巻魚市場」に会場を戻して開催します。

「水産都市・石巻」ならではの『新鮮・安全・安心』な魚介類と、高度な生産加工技術でつくられた水産物を謝恩価格で販売。「鮮魚模擬セリ」や「鮮魚すくい取り」のほか、「地元芸能」や「ヒーローショー」など、家族で楽しめる内容となっています。
鮮魚を競り落とせる模擬セリ(※参加人数 限定)では、ちょっとした仲買人気分も味わえますので、どうぞお越しください。