特三の漁港から

第22回

浜田市

浜田市は、島根県西部の日本海を望む位置にあり、切り立ったリアス式地形と砂丘海岸の織り成す海岸線は、優れた自然景観と天然の良港をもたらしています。

浜田漁港全景

浜田漁港全景

「浜田漁港」における主な漁業は、沖合底びき網漁業及びまき網漁業の沖合漁業と、一本釣・いか釣漁業、定置網漁業、採介藻漁業などの沿岸漁業であり、特に沖合底びき網漁業によるカレイ類、イカ類、アンコウ類などの底層魚、まき網漁業によるアジ類、サバ類など浮魚の水揚げに支えられ、山陰の中核漁場として成長し、島根県最大の漁業基地となっています。
特に沖合底びき網漁業の地元5ヶ統全船が、漁船のリシップ(大規模修繕)を行い、漁船の長寿命化を図るとともに、海水冷却装置を導入し漁獲物の付加価値向上の取組みを始めており、沖底物高鮮度商品としての新ブランド化に向けた取組みを推進しています。
さらに、特定第3種漁港の中では一番遅れていた浜田漁港高度衛生管理荷捌所整備については、浜田市が整備主体として整備することとなり、平成27年度から浜田漁港高度衛生管理基本計画策定に着手し、早期整備に向け検討を進めています。

沖合底曳網漁船出漁式

沖合底曳網漁船出漁式

販売促進の取組みとしては、全国的に定着しつつある浜田市特選水産ブランド「どんちっち三魚(マアジ・ノドグロ・カレイ)」に加え、平成26年度に季節ごとに旬の水産物、全26種を選定し「浜田港四季のお魚」を策定しました。「どんちっち三魚」「浜田港四季のお魚」を含む浜田漁港で水揚される全ての魚を「山陰浜田港」ブランドとして銘打ち、全国各地へPRを始めました。

「どんちっち三魚」アジ・ノドグロ・カレイ

「どんちっち三魚」アジ・ノドグロ・カレイ

毎年11月3日(祝)は、「BB大鍋フェスティバル」が開催され、浜田漁港周辺は約30,000人の市民の方や観光客が訪れます。このイベントは「浜田の産業祭」として、メインは北前船を模った模型の中に直径2メートルの大鍋を設置し、浜田産の海の幸・山の幸をふんだんに使った5,000人分の鍋の配食で、長蛇の列で賑わいます。その他にも、浜田の郷土芸能「石見神楽」の上演や浜田市をはじめ県内外の特産品と食品を販売する「市民の店コーナー」や「ゲームコーナー」「お楽しみ抽選会」などご家族みんなで楽しめる1日です。

「しまねお魚センター」には、浜田漁港で水揚げされた新鮮な魚や水産加工品が揃っています。レストラン蟹匠では、海の幸たっぷりの美味しい料理をご堪能ください。また、イベントも季節に応じて開催しています。

⇒しまねお魚センターホームページ:http://www.s-osakana.jp/