第6回
下関市
下関市は本州の最西端に位置し、古くから交通の要衝として発展してきた中核市です。本市は「ふぐ(下関では幸福につながるという意味で「ふく」と呼んでいます)」の取扱日本一のまちとしておなじみですが、響灘、関門海峡、周防灘の3方を海に面し、その海岸線は225kmに及ぶ全国でも屈指の長いもので、四季を通じて豊富な魚介類等に恵まれ、沿岸漁業の好漁場ともなっています。また、古くからトロールや捕鯨等の遠洋漁業や水産加工品の加工・流通基地としての歴史もあり、現在本市では「フク、ウニ、クジラ、アンコウ、イカ」の水産物5大ブランドの普及啓発に取り組んでいます。
下関漁港は、昭和35年に特定第3種漁港としての指定を受け、JR下関駅前にある本港と、本港から車で15分ほどの距離にある「ふく」専門の南風泊(はえどまり)分港の2か所に分かれています。本港は水深5.5m、岸壁1,500m、用地20万平方メートルを有し、現在も以東底引きの基地として、近年水揚高が日本一となった「アンコウ」や新たなブランドとして期待されているレンコダイやアカムツ等の水揚げがあります。
毎年11月23日には水産都市下関を代表する「下関さかな祭り」が下関漁港で開催され、市民はもとより、県外からも多くの観光客で賑わいます。