特三の漁港から

第9回

浜田市

石見神楽の囃子と磯の香りに包まれた浜田漁港は、島根県西部に位置し、応神天皇の世(270年)に開かれたといわれる長い歴史を持つ、県内では最大の漁獲量を誇る漁業基地です。近年の水揚量は約2万5千トン、水揚金額は約60億円であり、水揚金額のうち、カレイ、ノドグロ(アカムツ)、アンコウなどを対象とした沖合底曳網漁業、アジ、サバなどを対象としたまき網漁業とイカ釣り漁業が全体の約8割を占めており、基幹漁業となっています。

浜田漁港全景

浜田漁港全景

また、沖合底曳網漁業では、平成23年8月に全国で初のリシップ(大規模改修)による経営改善の取り組みが国の事業に認定され、今後、既存漁船の省エネ・省コスト化、省力化や漁獲物の高鮮度維持による付加価値向上を図ることになります。

沖合底曳網漁船出漁式の模様

沖合底曳網漁船出漁式の模様

さらに、浜田漁港で水揚げされる脂ののった「アジ」、浜田市の魚である「ノドグロ」、塩干物の生産量全国一を誇る「カレイ」について、時期を定めて『どんちっち』ブランドとして出荷することで、魚価の向上、魚食普及の取り組みを進めています。

日本の懐かしき風情が色濃く残るどこかなつかしい場所、浜田市へぜひ来てみんさい。