ご挨拶

水産業と漁村は水産食料の安定供給のみならず、海域環境の保全や地域社会の形成など多面的で重要な機能を発揮していますが、地球規模の環境変化など難しい問題に直面しています。国際的な緊張が高まる中、食料の安全保障の観点からも、水産業と漁村の持続的な発展を図らなければなりません。

水産業と漁村を支え様々な課題に計画的かつきめ細かく対応できる水産基盤整備関連予算の存在は、この困難な状況を克服するための大きな力になります。また、令和5年5月の漁港漁場整備法の改正では、法の目的に漁港の活用促進が加わりました。土地の少ない漁村にとって海業(うみぎょう)等にも活用できる漁港は大きな財産です。

私どもは、全国の関係者と意見を交換し、政府や国会への提案や予算確保の要請を行うとともに、なにより水産業や漁村の実情、その重要性を広く伝え、漁港漁場漁村の整備に対する国民の理解と支持を得るための活動に取り組んでいます。

今後とも、全国漁港漁場協会に対するご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

公益社団法人 全国漁港漁場協会 会長 髙吉 晋吾